2009年1月15日木曜日

スキ間のないサービス


これ、「スキ間テープ」って言うんですねぇ。

ロンドンのわが家、各部屋の戸が閉まる時にデカい音がします。 ゆっくり静かに閉まらないんです。
で、音が小さくなるような緩衝材はないものかとずっと探しておりました。
ロンドン市内、いろんな店を見て回りましたが、これだっ、というのがなかったのです。

今回、実家に帰りまして、近所にあるそんなに大きくない100均に行ってみました。
固有名詞を知らなかったので、「えー、スポンジみたいなのが付いてるテープのぉ、すき間とかに貼るやつでぇ・・・」と たどたどしく抽象的説明をバイトの女の子にしたところ、
彼女はスタスタと一直線に歩き出し、ある棚の前でピタリと止まって 下のほうに埋もれていたこの「スキ間テープ」を迷うことなく取り出して一言、
「こちらでよろしいですか。」   ・・・はい、何ヶ月もまさにこれを探しておりました。

関西空港で両替。
申込用紙に金額、通貨の種類とフライトの便名を記入します。
記入台のところに係のおじさんがいて、記入に手間取っているお客さんの手助けをしています。
その時の私、搭乗券を持っていなくて便名が思い出せませんでした。
おじさん「何時のどこ行きですか?」
「〇時頃の◇◇行きです」
おじさん、間髪入れずに「では△▽〇〇〇と書いてください。」
全ての便の行き先、出発時間と便名が頭に入っているのです。

書店にて。
ある作家のシリーズもの、訳あって1、2巻と5、6巻を買いました。
レジのお兄さん、「お求めの巻、3と4が抜けておりますがこのままでよろしいですか。」
・・えぇ、お気遣いありがとうございます。


しばらく国外にいて気づくのは日本のこういうところです。
社会の隅々にまで当たり前のように行き渡ったこのサービスの質の高さ、驚嘆に値します。
まさに、「驚嘆」という言葉がぴったり。
世界中、どこを探してもこんな国はありません。 マジで、絶対に、ありません。


不景気日本、世界に誇れるところがまだまだあるじゃないか。


  

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