2011年12月27日火曜日

ふりかえる



よいしょ、よいしょと登ってきて、ふと立ち止まって振り返ると、
思いがけない景色が広がっていたりする。

歩いている時はそんなに気に留めていなかった道端の花が、
しっかり風景に溶け込んで、
意外と大事なアクセントになっていることに気付くこともある。

取るに足らない、ちっちゃなこと。
でもその積み重ね。

振り返って、初めて分かる。

そうやって、また一年。








-

2011年12月24日土曜日

Grand-Place


少しはクリスマスっぽい?

ベルギー、ブリュッセルのグラン・プラスです。

この町にいた頃、半年遅れて日本から到着した妻にまっ先に見せたくて、
空港から直行でこの広場に連れて行ったのは、遠い遠い昔~
ちょうど今頃、クリスマスの時期
あまりの寒さで、ロマンチックにライトアップを眺める、という感じではなかったけど(苦笑)


数年前に訪れた。 やっぱりこの広場は変わらず美しい。



 




-

2011年12月18日日曜日

片隅の一瞬の出来事

ニュートリノが光速を超えているかも知れないと言う発表がありましたね

太陽の100億倍の質量というブラックホールが発見されたとか

物質に質量をもたらすヒッグス粒子の発見に近づいたって・・・


今年はいつにも増して、遥かな時空に想いを馳せるニュースが多かった。


宇宙から見ると、ほんの片隅の、ほんの一瞬の出来事。
でもひとつひとつの、なんと重いこと。





そして・・
地球の隅々に、全てを届け切るという、Google の強烈な自負









-

2011年12月10日土曜日

明治の森


実家の近所の山は、一応、紅葉の名所ということになっている。

あちこち行く計画を立てるのが面倒だ・・
という怠慢な先生が揃っていたからかどうか分らないが、(多分、そうだ)
小学校の頃、遠足と言えば、ひたすらこの山に登ることだった。
何十回登ったことか。
ちなみに、人を襲うサルが大群で住んでいることでも有名です。

今は母のお気に入り散歩コースで、先週帰省した際に、久しぶりに一緒に歩いた。

もう12月。冬枯れの山を見に行ったつもりが、そこそこ紅葉が残ってました。
そのちょこっと残った紅葉を目当てに、人の多いこと、多いこと。
なんでも今年の紅葉はイマイチだったそうで、
「あかんな、今年は」 とバッサリ切り捨てる大阪のオバちゃんの声が聞こえた。

ちょうど前日に同窓会があって、ン十年ぶりに友に会ったばかり。

故郷の紅葉と、多少外観の変わった友の顔を、どちらも懐かしく眺めて帰ってきたのです。






-

2011年12月3日土曜日

Tom, get your plane ride on time


のぞみに乗って、西へ

東京は激しい雨

文庫本を片手に、ぼーっと窓の外を見ている
車窓の滴が真横に飛ばされていく

町と田んぼををいくつも通り過ぎて、
何本も川を渡って

ぼーっと遠くを見てると
西に向かうにしたがって
山の向こうの雲が少し切れはじめて


ニューヨークと東海道新幹線は何の関係もないけれど、
通り過ぎる風景に妙にマッチして、
何故か繰り返し聴いていたり


The Only Living Boy In New York



 
 





-

2011年11月24日木曜日

タッチ


銀座で友人のバンドのライブ。
この年になってアイドルグループ(自称)の歌と演奏と(ダンスと言うより)踊りを目の前で見るとは思わなかった(笑)

目を閉じて聴くと(失礼)演奏は本物!

芸域(笑)の広さは余裕の証しなのだ。
いい意味で期待を裏切られた~








-

2011年11月20日日曜日

マニ車

ガイドブックも地図もない20ン年前に一人トレッキングに出かけたり、
青蔵鉄道でチベット高原を横断してラサにたどり着いたり、と
ヒマラヤにはそこそこ思い入れがあるので、ブータン国王夫妻の来日はちょっと気になってた。

たいした偶然ではありませんが、夫妻が日本を後にしたのと同じ日、
Living in the Material World 封切り初日。
有楽町は満席だった。(パチパチ)

国王の来日をきっかけに「マニ車」 がちょっと注目されてるそうな。

このマニ車、筒の中に経文が納められていて、回すとその回数だけ経文を唱えたのと同じ功徳があるらしい。
そう言えば、ラサの町では行き交う老若男女が手に手にマニ車を持って、歩きながらクルクル回していたし
寺院にはズラリと大型のマニ車が並んでいた。


筒の表面にはマントラが刻まれているそうです。

映画で描かれていたジョージは、亡くなるまでマントラを唱え続けていた。

・・お遍路で、鎌倉三十三観音で、ご本尊様を前に般若心経を唱える。


古今東西、人の気持ちって、あまり変わらないんですなぁ。。






 

  
  
-

2011年11月5日土曜日

一番~三番

第一番 杉本寺
第二番 宝戒寺
第三番 安養院

一日で廻ったのが三番までとは、超スローペースでする(汗)

杉本寺は鎌倉で最も古い寺だそうです。
坂東三十三観音の第一番札所でもある。
鎌倉幕府成立の五百年も前、行基が開いたらしい。
行基って奈良の大仏を建立した人ですね。

朝早くてひっそり。まだ訪れる人もいない。


石段を上ると、茅葺屋根の本堂が現れる。
振り返ると、丘のような小さな山が幾重にも連なっているのが見渡せる。
鎌倉の街が山の隙間を埋めるように続いてる。



第二番 宝戒寺
北条一族がここで自害したと・・



第三番 安養院
北条政子が源頼朝の菩提を弔う。
 

ここまで来てお昼にする。
大町の四つ角を右に折れて、ご主人の包丁さばきが見事な魚七商店の手前、
東北出身らしい朴訥なにいちゃんが一人でやっているそばの店があった。
カウンターのみ5席。
鴨そばと一緒に、お茶碗一杯分の東北の味、"だし" をいただく。



今日の札所巡りはここまで。

2011年11月3日木曜日

鎌倉三十三観音


四国の歩きお遍路は、なかなかまとまった時間が取れず、しばし中断している。
室戸岬を廻って、高知を目前にしたあたり。
もう菅さんにも抜かれているかも?

お遍路中断の罪滅ぼし、という訳ではないが、
せっかく神奈川にいるんだし、鎌倉三十三観音霊場巡りをすることにした。

ちょっと解説すると、江戸時代に鎌倉を中心とした地域に鎌倉郡三十三箇所が設定された。
その後、維新で廃寺になった所もあったので、大正から昭和初期にかけて
改めて鎌倉市内の寺院をもとに三十三観音霊場が定められた。 そうです。

お遍路と同様、二つのシンプルなルールを課すことにした。

一、順番に巡ること
二、全て歩くこと

四国ではなかなか大変な思いをしながらこれを守っているが、
鎌倉三十三観音の場合、むしろこれくらいやらないと、あまりにあっけなく終わってしまう。

なんせ三十三箇所が全て鎌倉市内にあるので、
その気になれば車を使って2日もあれば十分に廻れてしまう。

近い場所にある寺をまとめて廻れば効率的だが、
そんなところに効率を求めても、意味がない。

ということで、一番の杉本寺から。
ひとつひとつ、順番に。
第一日は、三番の安養院まで。






    

2011年11月1日火曜日

一年前

ちょうど一年前に撮った。
名前は忘れたけど、ロンドン近郊のナショナル・トラストの館の庭。

イングランドはきっと今頃、こんな秋なんだなぁ(懐)







   

2011年10月28日金曜日

小さい秋


動物でも昆虫でも、
何故か妻は、生き物全般と仲が良い。

ほら、ほら、
一緒に歩いていると、どこから見つけてくるのか、
次から次へと小動物を披露される。

 
晴れた秋の午後。
指先に、いつの間にか赤トンボがひと休み。






  

2011年10月25日火曜日

有楽町

久しぶりに、楽しい酒を飲んだ。

いいもんだ、やっと帰って来た気がする。
 






   

2011年10月21日金曜日

Apple to Apple



革新的であること

普遍性があること

時代を超えていく力があること

過去を惜しげもなく捨てること

でも絶対に変わらない何かがあること

誰もが追いかけるが、誰も追いつけないこと

見紛うことのないオリジナリティがあること

余分なものがないこと 

でも無駄は無意味じゃないと分かっていること

媚びないこと

潔いこと

遊び心を忘れないこと

そして、何より美しいこと


私の場合は、せいぜい I will のリフを格好良く弾きたい、程度で精一杯なのだが、
同じ好きでも、天才とわれわれ凡人とでは聴き方が違う。


”俺はビジネスでビートルズになる”


彼の場合は、きっとそう誓ったんだと思う。

彼が成しえたことは、4人が残した足跡と、いろんな面で重なって見える。


サンタクララ郊外の本社会議室に、彼はあのタートルネックとジーンズで現れた。
鋭い視線に圧倒された。

Co-founder の言葉通り、今の世界は、ジョンを失った時の空気と、似ている気がする。
 




   
 
  

2011年10月15日土曜日

田舎夏

写真とは何の関係もないが、来週は、有楽町に行くぞ ぜったい









  

2011年10月9日日曜日

火山自慢

昨日、"Center of the Earth" を観てたら、最期にヴェスヴィオ火山の火口から飛び出して主役3人が助かってた。

・・ということで、日本、イタリアお国火山自慢。


生憎霞んでますが、駿河湾越しの富士山。

地中海越し、ソレントの半島から望むヴェスヴィオ火山。
ポンペイの町を壊滅させました。

富士山の美しさは、やはり均整のとれたこの形。
キチンとしていて、いかにも日本にぴったり。









   

   

2011年10月2日日曜日

伊豆

平日、晴れた伊豆の港町は、
光の眩しいこと、眩しいこと。
山の木々も町の看板も、原色で目に突き刺さるような。

磯の香り、波の音、時間がとろーっと流れて、
やぁ日本だなぁ






 
   


   

2011年9月30日金曜日

失踪3ヵ月・・・

何やってたんだ、3ヵ月も!

と、あちこちからお叱りの声あり。。
ごもっともです。

この夏、日本に帰ってまいりまして、引越し、猛暑(イギリスに比べて)、台風、大雨、激務、夜中の地震、パソコン故障・・

ほとんど言い訳ですが(汗)、公私何かと落ち着かなくズルズルと今に至る。

いつの間にか夏も終わり、近所の地味ぃーな盆踊りに出かけたのと、昨日伊豆に行ったのが唯一の思い出


引き続き、たまぁーに更新します。 多分。








   

2011年7月18日月曜日

2011年6月26日日曜日

特異日?

週末に晴れたのは何か月ぶりだろう。
あまりに気持ちいいので、長めの散歩をした。

でも、知る限りでは6月最終週の週末は、必ず、晴れる。
直前までコートが必要な天気が続いていても、何故か、晴れる。

だからかなぁ
ウインブルドンも、グラストンベリーも、Hard Rock Calling も、
必ず決まってるかのように、この週に行われるのだ。







   

2011年6月25日土曜日

Romeo & Juliet



通常は Covent Garden にあるオペラ・ハウスで公演してるロイヤル・オペラが、この間初めて3日間限定で O2 Arena で上演を行った。
世界三大バレエ団の一つ、国際的なバレエダンサーを目指す者にとって究極の目標、だそうです。


O2 Arena はロンドン市内では最も大きなコンサートホールで、大物の公演はここか Wembley Stadium で行なわれることが多い。
マイケルのコンサートはここの予定だったし、スティービーワンダーも、ポールも、ジャックジョンソンもこのホールで見た。


友人の娘さんがロイヤル・バレエ団の一員として数か月前から活躍していて、今回も出演していた。

全く比較の対象にならないけれど、ギタークラスの発表でガチガチになるのとはワケが違う。

日本の若い才能がロンドンの大舞台で羽ばたくのを見るのは、なんとも清々しく気持ちいいなぁ。






  

2011年6月18日土曜日

Romeo And Juliet

いや、Mark Knopfler を見てきた訳じゃないのですが・・
 

 


 




   

2011年6月12日日曜日

Mull of Kintyre,

Oh mist rolling in from the sea

うん、確かにそうだった。










  

2011年6月10日金曜日

岬に到着


Campbeltown の先を、またほったらかしにしていた(汗)

岬まではさらに30kmある。
B842から分かれると、断崖に沿った細いダートの道がうねうねと続く。

人家もなし、すれ違う車もなし。
こんなとこまで、普通来ないよなぁー
かなり不安になってきたところで、ついに岬の先端に着いた。


ここまで。引き返しなさい。

でもちょくちょく訪れる人はいるんでしょう。
脇には案内板もあった。

「よくここまで来ましたね」
という労いの言葉と、

Made famous by Paul McCartney's song in 1977

・・・はい。
これを見るために、ここまで来た。
長かった。






  

2011年6月9日木曜日

職人技 続編

チーズに続いて社会見学の旅を。

英国はやっぱ靴だ、という人たちが”聖地”と呼ぶ場所がありまして、
こちらもロンドンから北へ2時間ほど。
Northampton という所です。
イギリスを代表する靴メーカーの工場が点在している。

今回も怠慢バージョンで、写真のみにて失礼を。。


ざん、いきなり John Lobb。


中はこんな風になっている。


続いて Crocket and Jones。


で、こちらは・・


Tricker's。


工場の中。 社会見学してるなぁ、という実感が湧いてくる。




小さなショップもあって、だいたい日本の1/2から1/3の値段だろうか。


店の番をしてるおじさんに、どれくらい履き続けられるのか聞いたら
「少なくとも30年、かな」

・・ほぼ、一生もの。








  

2011年6月8日水曜日

若葉のころ

First of May

はもう過ぎたけれど、今のイギリスは、こんな感じ。







  

2011年6月4日土曜日

職人技



えー 久しぶりで。

突然ですが英国にも職人技がたくさんあるのです よ。

そのうちの一つ。
スティルトン・チーズ。 青カビのチーズです。
特にクリスマスには、ポルトワインと一緒にいただくことになっている。

英国中部のスティルトン地方で生産されていて、
世界の三大青カビチーズと言われている、そうだ。

解説は長々しくなるので(怠慢)省きますが、
スティルトンを食すなら、生産地まで行って買ってみよう、
ということで行ってきた。
どんな所で作られているか、
詳しくは ここ に載ってます。

ロンドンから2時間半ほどの広い地域に、工場が点々としていて、
村の入り口には生産地であることを示す標識が誇らしげに立っている。

日本なら、恐らく間違いなく、
各工場には見学施設やら土産物屋やらレストランやらが併設されていて、
キーホルダーに携帯ストラップのキャラクターグッズが並んでるはず。
で、観光バスがずらりと並ぶ。
なんせ「世界三大」ですから。

でもそこはイギリス。
どの工場も拍子抜けするほどひっそりしていて、
探さないと分らないような小さな売店におばさんが一人。
小さなガラスケースに、無造作に包んだ出来たてのチーズがいくつか並んでいるだけ。
店すら持っていない工場も多い。


商売っ気がないと言うか、
毒されてないと言うか。

イギリスのこんなところは、大好きだ。











   
   

2011年5月27日金曜日

東の方


ナイツブリッジやチェルシーはいかにもスノビッシュな印象があるけれど
ショーディッチとかホクストンあたりの東の方は、気楽で遊び心があって元気な感じがする。
街を歩くならこっちの方が楽しい。

崩れかけた建物にキッタない板が打ちつけてあって、
多分これはバンクシーらしき痕跡。
初めて見た。