発売2日目です。
ピカデリー・サーカスのHMVに行ってみました。 こんな感じ。
わたし 「14枚入りのボックスのをください」
店員 「発売初日に、HMV全店で完売しました。 次の入荷は、未定です」
・・・ (感涙)
いつも思いますが、アップル社、EMIのマーケティングは本当に巧い。
優秀なマーケティングのプロを揃えて、世界規模でブランド価値を守る戦略を練っているんだろうと思います。
新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、、ここ数週間のメディアでの取り上げられ方はハンパではない。
BBCが土曜日、日曜日のゴールデンタイムにぶっ続けで特集を組んだり。
アップルがBBCに仕掛けているんじゃないかと勘ぐりたくなります。
価値を落とさない工夫のひとつは、安売りをしない、安易な露出をしない、ということでしょうか。
安易にCMに使ったりすると、短絡的に商品とイメージが結びついてしまいます(そこがスポンサーの狙いでもある)。
イメージが固定されると価値が落ち、さらに安く利用されるという悪循環を招きます。
例えば、ショパンのプレリュードを聴くと胃薬を思い出す、というのは大変悲しい条件反射です。聴き手にとっても、アーティストにとっても、楽曲にとっても、大変不幸な結果ではないですか。
他のビッグネームがセール時期に大幅値引きされていても、彼らのCDが安売りされているのは見たことがない。
アルバムとして聴かれることを重視してるので、ネット配信はしない。
映画I am Samの挿入曲をビートルズにしようとしたら、高すぎて予算が足りなかったので、他のいろんなアーチストにカバーをお願いした (逆にこれが良かったのですが)。
一曲かける毎の費用が高いので、FMでもあまり流れない・・・
飢餓感を少しづつ作っていくと言うか、出し惜しみの仕方がすごく上手いんです。
ただ、それも度が過ぎると今度は忘れ去られてしまいますから、うまーいタイミングで話題づくりをしてるような気がする。(偶然かも知れないけれど)
・ 1995年 アンソロジー
・ 2000年 ビートルズ 1
・ 2003年 LET IT BE NAKED
・ 2006年 LOVE
・ 2009年 リマスター盤
残る飢餓感と言えば、
・ 映画LET IT BEのDVD化 (これは絶対買う。今までヨレヨレの映像でしか見たことがない。解散前の重苦しい雰囲気を、鮮明な画像で臨場感たっぷりに見てみたい)
・ ハリウッド・ボウルのライブCD化 (海賊版しかない)
あとは何だろう。
これから先は、当然今までのように出し惜しみしてきたネタも尽きてくる訳で、
50年、100年経ったらまさに楽曲そのものの力で勝負、という時代になっているんでしょう。
そういう意味で、Timesの記事は面白かった。
6、7歳の子供たちにビートルズを聞かせて、今流行りの音楽とどちらが好きか判定してもらうというもの。
まぁ、執筆した記者自身が相当なビートルズファンで、かなりの希望的思い入れ、誘導があったような印象ですが。 子供たちがビートルズに軍配を上げたのは、嬉しい限り。
マーケティングの力を借りない普遍性を確認できたと言いますか。
日頃、わたしは自分から進んでビートルズを聴くことはめったにありません。 外でたまたま流れているのを聞く程度。
この間 車用品の店に入ったら、カーステレオのコーナーでI Me Mineが大きな音で流れてました。フィル・スペクターがプロデュースしたLET IT BEのアルバムバージョン。
10代の頃に聴き尽くしたはずなのに、
彼らの曲の中では、どちらかというと地味でマイナーな存在なのに、
なんと新鮮なこと。 なんと力強いこと。 そしてマイナーな曲にも光る無二の個性。
立ちすくんで、まさに聴き惚れました。
これは、生き続ける音楽だと、本当にそう思ったのです。
2 件のコメント:
まだ買ってないんですよ。
買っちゃうのかな〜?
確かにハリウッドボールライブは
早く出て欲しいですね。
MCのコピーが出来ますよね。
>garamondさま
大丈夫、ガラモンは買うと思います(笑)
CDはまぁ売れてるみたいですが、ゲームの方はどうなんでしょう。あれって本当に面白いんだろうか。。
店頭のデモ見てたら日本公演もCGで再現されていて、日本語の看板もちゃんと画面に出てました。
ライオン歯磨があったかどうかは見逃しましたが。
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