2009年10月24日土曜日

ホフディ・ハウス



歴史の流れを変えた出来事を順番に並べたら、この会談は上から何番目くらいになるんだろう。
二人がここで会わなかったら、世界は今と少し違った形になっていたかも知れない。

1986年10月11日。
ゴルバチョフがレーガンに呼びかけ、アイスランドのレイキャビクで超大国の首脳会談が行われました。
米ソ大統領は中距離核戦力の削減に原則合意、これによって冷戦は終結に向かって動き出したと解釈されてます。

この後、世界は劇的に変わっていきました。
ベルリンの壁崩壊、天安門事件、チャウセスク暗殺、ソ連の解体、東欧の民主化、市場経済への移行・・・・

レイキャビクでの会談の直後、二人が並んで写っている写真がTIME誌の表紙を飾りました。
会談が行われた建物の入口で撮られたもの。

世界が変わることを予感させるその写真に、当時のわたしはいたく感銘を受け、切り抜いて長く自分の机の前に貼り付けていたものです。
(なぜかその隣にはタッチの朝倉南ちゃんの切り抜きも飾ってあったのですけれども)


夏休み、歴史の舞台になったホフディ・ハウスに行って来た。
市のはずれ、北海に面して佇む小さな家でした。
見学に訪れる人は多いけれど、柵もなければ警備もいない。
荷物検査もなしで誰でも自由に入れる。

23年前、二人が目指した世界は、もしかしたらこういう姿だったのかも、などと思いながらその建物をしばし眺めてました。



   

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